事実とテレビ小説の違い

~ 実在した村岡花子とNHK連続テレビ小説【花子とアン】の花子の違い ~



実在した人物をモデルにドラマ化しているので、ドラマを見てすべて事実と勘違いしてしまう可能性があります。それでは村岡花子さんに失礼でしょう。
そこで勘違いしないように、どこまでが事実でどこまでが創作なのかをはっきりさせたいと思い、事実とドラマの違いをまとめてみました。
ドラマでは山梨県の農家出身ということですが、実際は東京に住んでいたということです。
村岡との結婚についても、実際には村岡が花子と知り合ってから、先妻と離婚して、花子と再婚しました。その間わずか半年。
朝のドラマとしてはちょっとまずいので、知り合って11年、先妻が死亡後に再婚というように変えていると思います。
それにしても、実際の人物は、積極的・行動的・情熱的・進歩的で、きびきびと行動する賢い女性だったと思われます。
少なくとも飲み過ぎて失敗を重ねるような女性ではなかったと思われます。

参考資料 … 村岡恵理『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』マガジンハウス
       … 村岡恵理『村岡花子』河出書房新社
       … 村岡恵理『村岡花子と赤毛のアンの世界』河出書房新社
       … 朝ドラPLUS 花子とアンネタバレ,あらすじ
       … 柳原燁子宮崎龍介(ウィキペディア)

link
実在した竹鶴政孝とテレビ小説【マッサン】の亀山政春との違い
NHKテレビ小説 YAHOO!JAPAN みんなの感想 評価点~ 「てっぱん」から「マッサン」までを比較 ~
村岡花子 年表 テレビ小説 事実   テレビ小説
1893
明治26
(0歳)
  • 山梨県甲府市の葉茶屋、茶の行商
  • 父…安中逸平、母…安中てつ
    子…花子、千代、庄三郎、健次郎、うめ(梅子)、磯夫、雪、邦久
  • 6月21日、8人きょうだいの長女として生まれる。本名はな
  • 2歳で洗礼を受け、クリスチャンとなる。
     ・庄三郎、健次郎、磯夫、邦久は養子等に出される。
     ・千代…北海道へ嫁ぐ。
     ・うめ(梅子)…北海道の開拓民へ奉公。
     ・雪…静岡の農家に嫁ぐ。
  • 小作農家
  • 父…安東吉平…行商、母…ふじ
  • 4人兄弟…吉太郎、はな、かよ、もも
  • 安中 安東
  • 茶の行商 小作農家
  • 兄はいない 兄 吉太郎
  • 8人きょうだい 4人きょうだい
1898
明治31
(5歳)
  • 一家で上京。南品川で葉茶屋。
1899
明治32
(6歳)
  • 品川の城南小学校に入学。
1900
明治33
(7歳)
  • 大病辞世の句
    「まだまだとおもいすごしおるうちに はや死のみちへむかうものなり」
【1話~6話】
  • 山梨県の小学校
  • 大病辞世の句
  • 東京に住む⇒ 山梨県に住む
1903
明治36
(10歳)
  • 給費生として東洋英和女学校に編入学し、10年間を寄宿舎で暮らす。
  • 校長…ブラックモア、副校長…クレーグ
    寮母…加茂玲子、英語教師…小林富子
    上級生…奥田千代
  • 奥田千代リボンをつけてもらう。
  • 罰則…"Go to bed!"
  • 安中逸平…労働者観桜会で検挙、社会主義演説会で弁士。
【7話~12話】
  • 修和女学校に編入学。
  • 校長…ブラックバーン
    寮母…茂木のり子、英語教師…富山タキ
  • 醍醐亜矢子リボンをつけてもらう。
  • 罰則…"Go to bed!"
  • 東洋英和女学校に編入学⇒ 修和女学校に編入学
  • 校長…ブラックモア ブラックバーン
  • 寮母…加玲子⇒ 茂木のり子
  • 英語教師…小林⇒ 富山タキ
  • 奥田千代 醍醐亜矢子
1904
明治37
(11歳)
  • 婦人宣教師ミス・ブラックモアが校長として着任。
  • 勉強と生活の両面で厳しい指導を受ける。
  • 安中逸平…平民社、社会主義茶話会に参加。
  • カナダ人婦人宣教師、ミス・ショー来日。大阪のプール女学校に奉職。
1906
明治39
(13歳)
  • 安中逸平…日本社会党に加盟寄付。
  • 徳富愛子、東洋英和女学校に編入。
1907
明治40
(14歳)
  • 安中逸平…日本社会党評議員
1908
明治41
(15歳)
  • 孤児院の日曜学校での奉仕活動。近くの男子校の知らない生徒からラブレターをもらうが、ブラックモア校長に破られる。
  • 柳原燁子(1885年生まれ、23歳)、東洋英和女学校に編入。
【13話~18話】
  • 孤児院の日曜学校での奉仕活動。帝大生・北澤へ恋心を抱く。
  • 12月、5年ぶりに帰郷。
  • 孤児院で男子には会っていない 帝大生に出会う
1909
明治42
(16歳)
  • 柳原燁子(後に歌人、白蓮)に導かれ、歌人、佐佐木信綱に師事。
  • 短歌結社、竹柏会に入り、万葉集や源氏物語などの古典や、短歌の創作を学ぶ。
  • 「はな」から「花子」を名乗るようになる。
  • 歌人の片山廣子と出会い、生涯にわたる友情を結ぶ。
  • 森鴎外が訳したアンデルセン作『即興詩人』に感動し、翻訳家への夢を抱く。
【19話~38話】
  • かよが製糸工場の女工に。
  • 葉山蓮子が修和女学校に編入。
  • 村岡英治と出会う
  • 村岡英治の弟…郁弥
  • 葉山蓮子、九州炭鉱王加納伝助と結婚
  • 2女 千代は北海道へ嫁ぐ ⇒2女 かよは女工
  • ちよ かよ
  • 柳原燁子 葉山蓮子
  • 村岡儆三 村岡英治
  • 村岡  斎 村岡郁弥
  • 伊藤伝右衛門 加納伝助
1910
明治43
(17歳)
  • 3月、柳原燁子、東洋英和女学校卒業。
  • 婦人矯風会を通じて、公娼問題などの社会問題に触れる。
  • 矯風会の会報誌『婦人新報』に短歌、エッセイ、短編小説、翻訳を掲載し、編集も担う(昭和10年まで)。
1911
明治44
(18歳)
1913
大正2
(20歳)
  • 東洋英和女学校高等科卒業。
  • 寄宿舎に残り、婦人宣教師に日本語を教えながら、婦人矯風会の書記としての仕事と、英文学の勉強を続ける。
  • この頃、麻布教会で知り合った澤田廉三と初恋。
  • 出版社、基督教興文協会が、建てられる。
【39話~53話】
  • かよと再会。
  • 3月、卒業。
  • 4月、甲府で尋常小学校の代用教員となる。
  • 短編童話が入賞し、地元で有名になる。
  • 蓮子、伝助の取材にやってきた東西日報の新聞記者・黒沢一史と出会う。
  • 12月、吉太郎入営。
  • 女学校の英語の先生 小学校の先生
  • 兄 いない 兄 吉太郎
1914
大正3
(21歳)
  • 山梨英和女学校で英語を教えながら、植村正久牧師主宰の『福音新報』に寄稿。
  • 7月、澤田廉三、東京帝国大学法学部卒業。10月、外務省入省
  • 2女 妹千代、北海道へ嫁ぐ。
【54話】
  • 3月、初めての卒業式
1915
大正4
(23歳)
  • 童話や少女小説を『少女画報』に執筆。
  • 3歳下の吉屋信子は花形作家として、同誌で活躍していた。
  • 福音印刷株式会社(創始者・村岡平吉) の支社長でクリスチャンの村岡儆三江川 幸と結婚。
  • 村岡儆三の弟…村岡 斎
1916
大正5
(24歳)
  • 4月、澤田廉三との初恋の終わり。
  • 村岡儆三の妻・村岡 幸、結核発病のため別居。
  • 12月、『爐邉』を処女出版、「子供も大人も楽しめる家庭文学」の道を志す。
1918
大正7
(25歳)
  • 奥田千代、三共製薬の創業者のひとり塩原又策 と結婚して塩原千代になっていた。
【55話~66話】
  • 吉太郎、憲兵となる。
  • 3女 妹もも、北海道へ嫁ぐ
  • 3女 うめ(梅子)は北海道へ奉公 3女 ももは北海道へ嫁ぐ
  • うめ もも
1919
大正8
(26歳)
  • 教師を辞して、東京へ
  • 東京の日本基督教興文協会(関東大震災後、教文館と合併)に勤め、婦人、子供向けの本の翻訳と編集に携わる。
  • 4月、村岡儆三と出会う。
  • 「モーセが修学せし國」出版。
  • 村岡儆三、妻・幸と離婚
  • 10月24日築地教会で村岡儆三と結婚
  • 大森に新居を構える。
【67話~91話】
  • 教師を辞して、東京へ聡文堂に勤める。
  • 妹かよが銀座でカフェーの女給。
  • カフェーで英治は弟の郁弥を同伴。
  • 10年ぶりに葉山蓮子と再会
  • 葉山蓮子、帝大生の宮本龍一にからまれる。
  • 村岡英治、妻・香澄と離婚
  • 村岡英治の元妻・香澄が死亡
  • 日本基督教興文協会(教文館) 聡文
  • 宮崎龍介 宮本龍一
  • 村岡  幸 村岡香澄
  • 燁子の駆け落ち後、10年ぶりに再会 10年ぶりに蓮子と再会後、蓮子が龍一と知り合う
1920
大正9
(27歳)
  • 1月、柳原燁子(36歳)、 帝大生の宮崎龍介と知り合う。
  • この頃、3女 妹うめ(梅子)、北海道の開拓民の所へ奉公。
  • 村岡 斎、製薬会社・三共の創業者の1人である西村庄太郎の次女 西村 巴と結婚。
  • 9月13日、長男・道雄誕生。
【92話】
  • 村岡英治と結婚
  • 村岡は妻と離婚して再婚 妻と離婚、妻死亡後再婚
  • 知り合って半年で結婚 知り合って11年で結婚
1921
大正10
(28歳)
  • 柳原燁子(36歳)妊娠、10月、宮崎龍介と駆け落ち
  • 大阪朝日、龍介らの手が入った、燁子の「絶縁状」全文公開。
  • 大阪毎日、記者・北尾鐐之助による伝右衛門の抗議文の掲載。
  • 燁子、弁護士・山本安夫の元に、匿われる。
  • 11月、伝右衛門と燁子の離婚成立。
  • 11月、龍介と燁子が同棲。
  • 12月、10年ぶりに燁子と再会
【93話~99話】
  • 9月13日、長男・歩誕生
  • 葉山蓮子、宮本龍一と駆け落ち。→龍一の下宿に。
  • 龍一の仲間が蓮子の絶縁状を新聞社に渡す。
  • 女中頭タミ、伝助の反論文を新聞社に渡す。
  • 黒沢一史、愛想を尽かし東西日報を辞める。
  • 長男・道雄 長男・歩 (道 歩く?)
  • 燁子の駆け落ち後再会 蓮子と再会後駆け落ち
  • 花子は新聞で宮崎龍介のことを知る 以前から宮本龍一を知っている
1922
大正11
(29歳)
  • 1月、燁子、監禁される。
  • 5月、村岡平吉、死亡。
  • 5月、燁子、京都で長男・香織を出産。縁者に預けられる。
  • 燁子、京都の尼寺に身を隠す。龍介と会う。
  • 7月、燁子、京都・中野家に身を隠す。
  • 7月、澤田廉三岩崎美喜と結婚。
  • 12月、燁子、母子共に東京の中野家本邸の離れへ移る。
  • 12月、宮崎龍介の父 宮崎滔天、死亡。
【100話~104話】
  • 蓮子と龍一、弁護士・山川の元に。
  • 蓮子は甲府の花子の実家に、龍一は村岡家に身を隠す。
  • 伝助、龍一と話し合い。
  • 蓮子、葉山伯爵家に連れ戻される。
  • 蓮子、長男・純平を出産。引き離される。
  • 燁子、京都で出産 蓮子、葉山家で出産
  • 燁子、京都→中野家。花子は誰もかくまっていない 蓮子、花子の実家→葉山家
  • 龍介、宮崎家へ 龍一、村岡家へ
  • 香織 純平
1923
大正12
(30歳)
  • 関東大震災村岡儆三の弟 村岡 斎、死亡
  • 村岡儆三の先妻と子 嘉男、死亡
  • 関東大震災の影響で、印刷会社が倒産し、多額の負債を抱える。
  • 燁子、龍介の元に戻る。11月、燁子、華族から除籍。
  • 燁子、姑の宮崎槌子が家事と育児を引き受ける。
【105話~108話】
  • 『王子と乞食』翻訳完成パーティー。
  • 村岡郁弥、かよにプロポーズ。
  • 関東大震災村岡郁弥、死亡
  • 蓮子、龍一の元に戻る。華族から除籍。
  • 蓮子、姑の宮本浪子による家事の指導の厳しさに悩む。
  • 義弟 村岡 斎、西村 巴と結婚。
    義弟 村岡郁弥、かよにプロポーズ
  • 宮崎槌子 宮本浪子
  • 宮崎槌子、家事と育児を引受け 宮本浪子、家事を指導
1924
大正13
(31歳)
  • 家族が暮らすための仕事を探す、という儆三を、花子は強く引きとめた。
  • 11月、翻訳童話集「島の娘」出版。
【109話~113話】
  • 村岡英治、会社再建のため工事現場で働く。
  • 伝助らの力添えで、出版兼印刷会社、「青凛社」を再建設立。
  • 『王子と乞食』の単行本出版。
  • 仕事を探す、という村岡儆三を、 引きとめた 村岡英治、工事現場で働く
  • 片山廣子守屋東から借入 同級生達の寄付金
  • 伝右衛門の援助ない 伝助の援助あり
  • 「青蘭社」 「青凛社」
  • 『王子と乞食』出版時、ブラックモアは既に帰国 ブラックバーンが駆けつける
  • 『王子と乞食』出版は、長男死亡がきっかけ 出版は長男死亡前
1925
大正14
(32歳)
  • ブラックモア、帰国
  • 燁子と龍介の婚姻届。
  • 9月燁子、長女 蕗苳(ふき)を出産。
1926
大正15
(33歳)
  • 吉原遊郭の花魁森光子が宮崎家に駆け込む。
  • 興文協会が銀座・教文館に吸収合併され、教文館で翻訳と編集を手がける。7月、翻訳『小鳥のささやき』を刊行。
  • 清新な家庭文学を提唱する出版兼印刷会社、「青蘭社書房」を夫と共に自宅に設立。 片山廣子守屋東から借入。
  • 5月、最初の出版物、童話集『紅い薔薇』を刊行。
  • 9月、5歳の長男、道雄が疫痢により死亡
  • パレアナ(弘中つち子 訳)が教文館より刊行される。
【114話~120話】
  • かよが、自分の店を持つ。
  • 蓮子、長女 富士子を出産。
  • 8月、長男 歩が疫痢により死亡
  • 12月、世界家庭文学全集 第二巻『王子と乞食』刊行。
    献辞… 「わがまぼろしの少年歩の霊に捧ぐ」
  • 醍醐、吉太郎にプロポーズ。
  • 蕗苳(ふき) 富士(ふじ)子
1927
昭和2
(34歳)
  • 『家庭の時間』というラジオ番組で「童話を通じての家庭教育」のテーマで初めて出演
  • 世界家庭文学大系 第二巻 マーク・トウェイン作『王子と乞食』(平凡社)。
    献辞… 「わがまぼろしの少年道雄の霊に捧ぐ」
  • 歌人、渡辺とめ子主宰の女性文学者による同人文芸誌『火の鳥』の創刊メンバーとなる。
  • 吉原から子持ちの娼妓が宮崎家に駆け込む。
1929
昭和4
(36歳)
  • モンタナイ・ペリー作『花咲く家』(教文館)。
  • 村岡平祐、死亡。
  • 義父 村岡平吉、震災前死亡 義父 村岡平祐、震災後死亡
1930
昭和5
(37歳)
  • 婦選獲得同盟主催の全日本婦選大会に参加。婦人参政権獲得連動に力を入れる。
  • E・ポーター作『パレアナの成長』(平凡社)。後に『喜びの本』さらに『パレアナの青春」と改題され角川書店より刊行。
  • 両親が、静岡の農家に嫁いだ四女、雪のもとに身を寄せる。
  • 妹 安中梅子を北海道から引き取る。
  • 機関誌「家庭」創刊。
  • 柳原燁子をモデルとした映画・『麗人』が公開される。
1931
昭和6
(38歳)
  • 安中梅子、画家の小林古径の紹介で、画家の坂田 巌と結婚。
  • ミス・ショー、教文館で働く。
1932
昭和7
(39歳)
  • 6月、JOAK(NHKの前身)の嘱託となり、子供向けニュースの解説にあたる。
    児童文学の大家巌谷小波と、口述童話家久留島武彦、 『時事新聞』記者からJOAK放送局に移った女性番組の主任大沢豊子の推薦。
    口演童話家の関屋五十二と一週間交代で『子供の新聞』というコーナーを担当して、 「ラジオのおばさん]として全国で親しまれる。
    番組最後の「ごきげんよう、さようなら」の挨拶が人気を博す(当時「さようなら」が珍しかった。昭和16年12月の太平洋戦争開戦まで。)
  • 9月13日、梅子の子 みどり、誕生。(儆三が命名。)
  • 花子の声帯模写がうけたり、偽者が出没する。
    山本ひさしの声帯模写。
    三代目三遊亭金馬の花子の口調で野球実況のまね。
【121話~128話】
  • 雑誌『家庭』を創刊。
  • JOAKの新番組『コドモの新聞』でニュースを子供向けに聞かせる仕事を引き受ける。
    蓮子を介して、新聞社を辞した後、ラジオ局・JOAKで番組制作に携わっていた黒沢一史の勧め。
    アナウンサーの有馬次郎と交代で担当。
    「ごきげんよう」という終わりの言葉に拘る。
  • 吉原から娼妓の雪乃が宮本家に駆け込む。
  • ももが嫁ぎ先を逃亡。
  • もも、画家の益田 旭と結婚。
  • 落語家の花子の物真似がうける。
  • JOAK 大沢(女) 黒沢(男)
    巌谷と久留島の推薦 蓮子の推薦
    関屋五十二 有馬次郎
    「さようなら」が珍しい 「ごきげんよう」が珍しい
  • 娼妓、春駒(森光子) 雪乃
  • 2女 千代は北海道に嫁ぐ 2女 かよは女工→東京で働く。 ちよ かよ
  • 3女 梅子を奉公先の北海道から引き取る 3女 ももは嫁ぎ先の北海道から逃亡

  • 坂田 巌(日本画家?) 益田 旭(洋画家)
  • 梅子、紹介で結婚 もも、求婚され結婚
  • 梅子、初婚 もも、再婚
1933
昭和8
(40歳)
【128話~129話】
  • 9月13日、ももの子 美里、誕生。(英治が命名。)
  • 益田 旭、結核。美里を預かる。
  • 英治について来た子犬がテルと名づけられ、飼われる。
  • みどり 美里 (美登里 美里?)
  • 坂田 巌、結核でない 益田 旭、結核(美里を預かることにするために結核にした?)
  • みどりを預かっていない 美里を預かる(のちの「出生の秘密」を作るために必要)
  • 子犬はみどりと晴子について来た 英治について来た (実際よりテルの登場を早くしたため、美里について来させることができない)
1934
昭和9
(41歳)
  • 3月、梅子、次女 晴子を出産。
  • 梅子と巌に心をこめて頼み、梅子の長女 みどり養女とする。
1937
昭和12
(44歳)
  • 7月、みどりと晴子について来た子犬がテルと名づけられ、飼われる。
  • 7月、日中戦争勃発
  • 7月、宮崎龍介、中国との和平工作の政府特使となるが、これに反対する陸軍の令により憲兵隊に神戸港で逮捕され失敗。
  • 7月、日中戦争勃発
1938
昭和13
(45歳)
  • 飼い犬テルが軍用犬として徴用される。
  • 名を記されていない犬を咄嵯に「テル」という名前にして放送。
  • 4月、日本初のカルチャー・センターである、東京婦人会館(戦後、産経学園と改名)の理事長に就任。柳原燁子は役員。
  • 8月、林芙美子、従軍記者としてシンガポール等へ向かう。
    吉屋信子菊池寛佐藤春夫吉川英治らが従軍記者として中国等に向う。
【130話~135話】
  • もも、次女 直子を出産。
  • ももと旭のたっての願いで、美里を養女とする。
  • 修和女学校時代の英語教師・スコットから、「パレアナ」を推薦され、「パレアナの成長」を書き始める。

    (実在の花子の翻訳による「パレアナの成長」は1930年に出版された。これは「パレアナ」の続編であった。 続編を先に訳したことを知らない脚本家やスタッフが原書の「パレアナ」の表紙や冒頭の文章を用意したものと考えられる。 "Pollyanna"でなく、"Pollyanna Grows Up"を用意すべきであった。)

  • 飼い犬テルが軍用犬として徴用される。
  • 思いあまって、名を記されていない犬を「テル」という名前にして放送して厳しく注意される
  • 夏、宇田川満代、従軍記者として大陸へ向かう。
  • ブラックバーン帰国。
  • 憲兵が仲間と和平工作を計画した宮本龍一を連れ去る。(個人で和平工作をするというドラマの設定がよく理解できない。)
  • 反戦蓮子と仲たがいする。
  • 晴子 直子
  • 花子と儆三が養子を頼んだ ももと旭が養子を願った
  • 2歳で養女 5歳で養女
  • 「パレアナ」を推薦されていない 英語教師・スコットから推薦される
    (スコットが『アン・オブ・グリン・ゲイブルズ』の原書を手渡すことにするための伏線?)
  • 『パレアナの成長』(平凡社)は1930年、「パレアナ」の翻訳(講談社)は1958年 1938年に「パレアナの成長」の翻訳開始
  • "Pollyanna"(1913)=「パレアナ」、"Pollyanna Grows Up"(1915)=『パレアナの成長』 原書のタイトルは"Pollyanna"となっているのに、「パレアナの成長」と訳している
  • 咄嵯に 思いあまって
  • 注意されない 厳しく注意される
  • ブラックモアは既に帰国(1925年) ブラックバーン帰国
  • 宮崎龍介、 和平工作の政府特使となるが憲兵隊に神戸港で逮捕 宮本龍一、仲間と和平工作を計画し憲兵隊に自宅で逮捕
  • 宮崎龍介、 南進論者で、戦後公職追放され、反戦ではない 宮本龍一、反戦運動
  • 柳原燁子、 龍介と共に出征兵士に日章旗を贈る など反戦ではない 蓮子、反戦
  • 東京婦人会館で花子は理事長、白蓮は役員、仲たがいしていない 仲たがい
1939
昭和14
(46歳)
  • 教文館時代の同僚、カナダ人婦人宣教師のミス・ショーが、国際間の紛争による世界情勢の悪化のため帰国。
    見送りに来た花子に、友情の記念にモンゴメリ作『アン・オブ・グリン・ゲイブルス(Anne of Green Gables)』が贈られる。
  • 宮崎龍介、 アジア主義者の中野正剛率いる東方会に入会。
【136話~137話】
  • 初夏、宇田川満代が帰国。
  • 宮本龍一釈放。
  • 10月、修和女学校時代の英語教師・スコットがカナダに帰国することになり、 花子はスコットから『アン・オブ・グリン・ゲイブルズ』の原書を手渡される。
  • 数年一緒に働いたミス・ショーから 26年前教わったスコットから
  • 見送り場所で渡す 花子の家で渡す
1940
昭和15
(47歳)
  • ミス・ショー、死亡。
  • 「女流文学者会」が発足、入会。
村岡花子 年表 テレビ小説 事実   テレビ小説
1941
昭和16
(48歳)
  • 日本、太平洋戦争に突入。
  • ただちに「子供の新聞」を辞職
【137話~138話】
  • 日本、太平洋戦争に突入。
  • ただちに「子供の新聞」を辞職
1942
昭和17
(49歳)
  • ルーシー・モード・モンゴメリ、死亡。
  • ブラックモア、死亡。
  • 「女流文学者会」が「日本文学報国会女流文学部」に合流。
    その一員として、大政翼賛会、大日本婦人会、国防婦人会、勤労奉仕の女学生などの会合や、講演に狩り出される。
  • 東大の学生の出征に際し、宮崎龍介柳原燁子日章旗を贈る
    白蓮が 「きみ征きて 祖国安泰なり 君が征く 東亜の空に 栄光うまるる」 と筆で書き、宮崎も「武運長久 祝入営」と書く。
【139話~140話】
  • 醍醐、従軍記者としてシンガポールへ向かう。
  • 宮本龍一、旅立つ。
  • 村岡家に石が投げ込まれ、子どもたちに「非国民」と罵られる。
  • 林芙美子、シンガポール等へ 醍醐、シンガポールへ
  • 宮崎龍介、旅立たない 宮本龍一、旅立つ
  • 熱心に会合や、講演で活動、「非国民」と罵られていない 石が投げ込まれ、「非国民」と罵られる
1943
昭和18
(50歳)
  • 5月、林芙美子が帰国、貝のようにぴたりと口をつぐむ。
  • 初秋、ジフテリアに感染、治療。
  • 『アン・オブ・グリン・ゲイブルス』の翻訳にとりかかる。
  • 10月、明治神宮外苑競技場で「出陣学徒壮行会」。
1944
昭和19
(51歳)
【141話~143話】
  • 1月、宮本純平、学徒出陣で陸軍に入隊。
  • 7月、醍醐、憔悴しきって帰国。
  • 8月、美里直子、甲府の実家に疎開。
  • 9月、ジフテリア感染、治療。
  • 11月、東京への空襲が始まり、『アン・オブ・グリン・ゲイブルス』の翻訳開始
  • 美里が、ひとり東京に戻って来る
    美里に出生の秘密を打ち明ける。
  • 婦人会が、花子の洋書を焼かせようとする。
  • 林芙美子、口をつぐむ 醍醐、憔悴しきる
  • ジフテリア治癒後、翻訳・2人の疎開 疎開後、ジフテリア治療・翻訳
  • 親戚の家に疎開 実家に疎開
  • 東京空襲前、ジフテリア治癒を機に翻訳開始 東京空襲を機に翻訳開始
  • みどりと晴子を連れ戻す 美里だけ戻る
  • 疎開先のひどい扱いが理由 甲府の生活に馴染めなかったのが理由(疎開先への配慮?)
  • 出生に秘密はない 出生の秘密
  • 大日本婦人会、国防婦人会などの会合や、講演で活躍、洋書は焼かれない 婦人会が、洋書を焼かせようとする
  • 宮崎香織、学徒出陣に積極的ではない(不平をがまんした) 宮本純平、積極的に学徒出陣に応じる
1945
昭和20
(52歳)
  • 5月、ペンを置いて立ち上がろうとした瞬間、焼夷弾が床の間の部屋に落ちる。幸い火が出ず。
  • 8月11日、宮崎香織、鹿児島県で基地が爆撃を受け戦死
    (日吉町で塹壕構築中に木の下敷きになり死亡)。
  • 8月15日、第二次世界大戦終結
  • 『アン・オブ・グリン・ゲイブルス』を訳了。
  • 臨時内閣法制調査委員会委員、司法法制審議委員会委員をつとめ、民法改正要綱審議会に参加し、公的な発言をする機会が増える。
  • 吉岡弥生、山高しげりらと共に厚生省の婦人団体、日本婦人協力会を結成。
  • 進駐軍と女性の問題、被災者への救援などを課題にした。
  • 日本進歩党婦人部長に就任。
【144話~149話】
  • 1月、宮本純平蓮子と最後の晩餐をする。
  • 甲府に疎開していた直子が帰る。
  • 4月、爆撃を受けて青凛社は全焼。
  • 8月11日、宮本純平、鹿児島で爆撃を受け戦死
  • 8月15日、第二次世界大戦終結

  • 小鳩書房の小泉に『アン・オブ・グリン・ゲイブルズ』の翻訳原稿を手渡すが、「日本では知名度が低い」と言われ断られる。
    『アンクル・トムズ・ケビン』の出版決定。
  • 醍醐亜矢子、安東吉太郎と結婚。
  • みどりと晴子を連れ戻す あとから直子が帰る。
  • 床の間の部屋に落ちるが火は出ず 青凛社は全焼

  • 三笠書房 小鳩書房
  • 小池 小泉
  • 1950年頃訪れた編集者に紹介 1945年小泉に紹介
1946
昭和21
(53歳)
  • 1月、特別企画の子供向けラジオ番組に出演。
  • 戦前に翻訳を脱稿していたストウの『アンクル・トムズ・ケビン』『奴隷トム物語』として出版。
  • 文部省嘱託となって、アメリカ教育使節団と日本政府の間に立ち、教育の機会均等を推進する教育改革に尽力。
  • 宮崎龍介、戦争協力者として公職追放。
  • アメリカ軍事裁判にかけられた知人を英語を使って毅然とした態度で弁護。
    アメリカ人の裁判官から「ポーシャのようだ」と感心される。
  • 柳原燁子、「国際悲母の会」結成、平和運動にも力を注ぐ。
【150話~152話】
  • 1月、ラジオ番組に出演。
  • 無礼なアメリカ兵に英語で抗議し、万年筆を取り返す。
    上官から「ポーシャのようだ」と言われる。
  • 甲府で父安東吉平、死亡
  • 『アン・オブ・グリン・ゲイブルズ』の翻訳原稿を持って出版社を回るが断られる。
  • かよが戦災孤児の姉妹を育てる。
  • 裁判で知人を英語で弁護 無礼なアメリカ兵に英語で抗議
  • アメリカ人の裁判官 アメリカ人の上官
  • 1947年、静岡県で父死亡 1946年、甲府で父死亡
  • 自宅に訪れた編集者にアンの本について話す 出版社を回ってアンの本について話す
  • 澤田美喜が混血孤児を育てる かよが戦災孤児を育てる
1947
昭和22
(54歳)
  • 静岡県の四女・雪の嫁ぎ先で父安中逸平、死亡
1948
昭和23
(55歳)
  • 澤田美喜、 孤児院エリザベス・サンダース・ホームを設立し、2000人近くの混血孤児を育て上げる。
1950
昭和25
(57歳)
  • 訪れた編集者にアンの本について話しても、無名の作家のため良い返事が返ってこない。
1951
昭和26
(58歳)
  • 母を引き取り介護。
  • 5月、柳原燁子、NHKラジオで子供の死の悲しみと平和を訴える気持ちを語る。
  • 秋、「赤毛のアン」の出版決定。(三笠書房の編集者、小池㐂孝)
【153話】
  • 宮本蓮子、NHKラジオで子供の死の悲しみと平和を訴える気持ちを語る。
1952
昭和27
(59歳)
  • 5月10日、『アン・オブ・グリン・ゲイブルス』を「赤毛のアン」(三笠書房 竹内社長)の題で刊行。以後、昭和34年まで7年にわたり、10冊のアン・シリーズを翻訳出版する。
    『赤毛のアン』は小池の案
  • 夏、日本初の家庭図書館「道雄文庫ライブラリー」を大森の自宅に開設。
  • 近所の子供に本を貸し出すなどの文化活動が、やがて全国に広がる。
  • 11月、産児制限(バース・コントロール)運動家のマーガレット・サンガーの来日時に通訳を務める。
【153話~156話】
  • 1月、「歩文庫ライブラリー」を自宅に開設。
  • 小鳩書房の小泉と社長の門倉、村岡家を訪れ、「赤毛のアン」の出版決定。
  • 5月、『アン・オブ・グリン・ゲイブルス』を「赤毛のアン」の題で刊行。
    『赤毛のアン』は小泉の案
  • 夏、「道雄文庫ライブラリー」 1月、「歩文庫ライブラリー」
  • 竹内社長 門倉社長、 小池 小泉
  • 社長は訪問していない 社長が訪問
  • 1951年出版決定 1952年
1953
昭和28
(60歳)
  • 売春問題対策特別委員会副会頭に就任。
1954
昭和29
(61歳)
  • ウィーダ作『フランダースの犬』(新潮文庫)。
  • 12月、母死亡
1955
昭和30
(62歳)
  • 産経学園理事長、日本児童文芸家協会理事に就任。
  • 5月、ヘレン・ケラー来日時に通訳。
  • 『ストウ夫人』(講談社、後に『ハリエット・B・ストウ』の題で童話屋より刊行)。
1957
昭和32
(64歳)
  • 家庭文庫研究会会長、日本翻訳家協会副会長に就任。
1958
昭和33
(65歳)
  • E・ポーター作『くり毛のパレアナ』(講談社)(後、『少女パレアナ』の題で角川文庫より刊行)。
1959
昭和34
(66歳)
  • みどりが物理学者・佐野光男と結婚。
  • モンゴメリ作『風の中のエミリー』(秋元書房、後『可愛いエミリー』と改題)以後昭和44年に刊行する『エミリーの求めるもの』まで、10年にわたり3部作を翻訳(後に新潮文庫から刊行)。
  • マーク・トウェイン作『ハックルベリイ・フィンの冒険』(新潮文庫)。
1960
昭和35
(67歳)
  • 児童文学への貢献により藍綬褒章を受章する。孫、美枝誕生。
1961
昭和36
(68歳)
  • バートン作・絵『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』(福音館書店)
  • ドーハーティ作・絵『アンディとらいおん』(福音館書店)。
1963
昭和38
(70歳)
  • 2月6日、夫、儆三死亡
1964
昭和39
(71歳)
  • ファティオ作・ディポアザン絵『ごきげんならいおん』(福音館書店)。
1966
昭和41
(73歳)
  • ディケンズ作『クリスマス・カロル』(河出書房、現在は新潮社より刊行)。
1967
昭和42
(74歳)
  • 2月、宮崎燁子死亡。
  • 6月、娘のみどり一家を訪ねて、渡米。初めての海外旅行。
  • 11月、孫、恵理誕生。
1968
昭和43
(75歳)
  • 10月25日、脳血栓により死去。
  • グリム作、中谷千代子絵『ブレーメンのおんがくたい』(偕成社)。








岩波文庫【2500円以上送料無料】王...

岩波文庫【2500円以上送料無料】王...
価格:842円(税込、送料別)









inserted by FC2 system